2018/08/10 15:21

それはひょんなことから繋がった話だった。
ママ友がウチのお米を彼女の母校である千葉商科大学の部活の顧問の先生にお歳暮で使ってくれた。
友人はウチのことをあれこれPRしてくれたのだろう。

ヤマノホに興味を持ってくださり、学生を連れて農作業体験に行きたい…という話になった。
その先生は、千葉商科大学 サービス創造学部の学部長である今井先生。
研究テーマが「エシカル消費」ということで、
我が家の米作りにピンと来るものがあったみたい。

はて、エシカル消費って?という方はググってみてください。
私もうまく説明できません(笑)

*ウチはふつうの慣行農法で、有機農家でもなければ自然農法をしているわけでもありません。
ただただ、自分たちや親類が食べるものだからこそ、あぜ道に除草剤をまかず、できる範囲で薬に頼りすぎない米作りをしている、というだけです。千葉近郊にもテーマにふさわしい素晴らしい農家さんがたくさんあると思うのですが…ご縁ですね。

わざわざ千葉からここまで?と半信半疑なところもあったのですが。
3月にお会いしに大学へ伺い、6月には先生が視察に来られ、
あれよあれよと、話が決まってしまいました。わーお。

さて、何をしてもらおうか。
稲刈りの前の作業といえば…やはり、草取り。

この田んぼは、耕作をはじめた当初から、ずーっとある雑草に悩まされていた。

稲より背丈の高い草がぴょんぴょん飛び出ています。

真上から見ると、稲と全然違う植物が混じっているのがわかるかと。
こうやって写真で見ると、葉っぱの形とかキレイだな~…なんて思ったりするのですが。
どっこい、こいつが米農家泣かせの草なのであります。

抜くとこんな感じ。緑色の豆のさやがついています。

クサネムと呼ばれるこの雑草。
別名「マメ」。

米が実ると同時にこの豆も実り、
米粒と同じ大きさのためコンバインが米と認識して一緒に刈り取ってしまう。
毒ではないので米と一緒に食べても問題ないが、豆粒の色が黒くて見栄えが悪い。
ゆえに農協に持ち込み検査した時点で少しでも混じっていると、

お持ち帰り or
等級が落ちる or
農協の機械で取り除く(手数料がかかり、利益ゼロ)
という運命に……。

そんな事情もあって、この田んぼでは食用のこしひかりやこしいぶきの耕作は見送り、
飼料米の新潟次郎を耕作している。(飼料米は基準が緩い)
でも、ゆくゆくはこしひかりを栽培したい!

そのためには、この田んぼのクサネムを、実って種が落ちる前に抜き、
田んぼから離れた場所に処分する必要がある。
毎年コツコツ草取りして、少しずつ量は減っていたが、
家族だけでは時間とマンパワーが圧倒的に足りず(涙)
毎年のようにしっかりと存在感を主張してくるクサネムちゃんなのでした。

つづく。

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